約 45,018 件
https://w.atwiki.jp/asrivival/pages/354.html
~裳丹高校・学生寮入口~ コソッ… 木の陰から学生寮の入口を覗く零軌。こんな夜中だというのに入口の前には見慣れぬ女性たちが立っている。 零軌「あれは…一凛さんたちを追っていたやつら…さっそく手を回してきたか。寮には戻れないわねぇ」 スカイ「んっ?」 リヴィ「どうしたスカイ?」 スカイ「標的が現れたよ。そこの木の陰!」 リヴィエラたちが零軌に気づく。 零軌「まずい!」 ダッ! 寮を背に走り出す零軌。 リヴィエラ「逃がすかよ!」 ~ミストラルシティ・裏路地~ 裏路地を一人歩く少女。 ???「…」 その顔をうかがい知ることができないくらい深くフードを被り、コートを身に纏っている。彼女はとある任務でこの街に来ていた。 ???(今までにない任務。諜報員同士で協力しての任務なんて…) 諜報員同士は同じ支部でも顔を合わすこともない。その諜報員が組んで任務にあたることなど前例がないのだ。そのことからも今回の任務の異常性がうかがい知れる。 少女はコートから電子端末を取り出す。そこには彼女への任務内容が表示されている。 「ミストラルシティの暗部を暴け。あの街には災厄が潜んでいる」 ???(先に潜入した59(ごくう)は手がかりを掴んだと言っていた。だがその後連絡が途絶えたまま…消されたと思ったほうがよさそうだね) 二人での潜入任務であったが、こうなればいつも通り一人での任務だ。 ???(59が消されたということは、ミストラルシティの諜報部も動きを見せるはず…。動きづらくなるか…) 手がかりも全くない状態。さらに諜報部も警戒してくるとなると任務を遂行するのは極めて難しい状態だ。さてどうしたものか。 ???「ん?」 少女の前方に何かが見える。 ???「だれか倒れている…?」 倒れた人影。制服を着ている。学生か。 ぜぇ…ぜぇ… 息はあるようだ。激しい運動でもした後のように息を切らしている。 ???(任務中だ…かかわるべきではないが…) なにか直感のようなものが彼女の脳裏をよぎる。 ???(この女を助けるべきだと直感が告げている…) 直感というのは今まで培った経験から導き出される面もある。彼女を助ければなにか今の手掛かりがない状態、膠着状態を打開できるかもしれない。そう直感が告げている。 ???(仕方がない…) 少女は倒れている女生徒に声をかける。 ???「大丈夫か?」 倒れている女生徒は息を切らしながらも応答する。 零軌「だ…だい…ぜぇ…ぜぇ…じょうぶ…よぉ…」 全然大丈夫じゃなさそうだ。ものすごく疲弊している。 零軌「ちょっと…追われてて……かくまって…もらえ…ないかしらぁ…」 事情を聴いてる暇もなさそうだ。とりあえずは彼女を連れてこの場を後にするほかない。 ???「仕方がないね」 ヒョイ! 少女はその小さなみなりで軽々と零軌を背負うと、裏路地を走っていくのであった。 零軌「…よろ…しくねぇ~」 そして翌日 ~裳丹高校・学生寮(一凛の部屋)~ 一凛「昨日私たちを襲ってきたやつら…あいつらの正体はわかったの?」 十一「はい。戦闘中に記録していた画像を美天(みそら)に解析して、治安維持委員(セキュリティ)のデータバンクから調べてもらいました」 十一の携帯端末に表示される画像。 リヴィエラ・キュリス:元大学生。一年前暴行事件を起こし、更生院(カリキュラム)へ。 スカイ・トーネード:窃盗事件を何回も行い、一年前更生院へ。 アンダー・アルス:中学校を卒業後、ミストラルシティの静寂機関(シジマキカン)へと就職。 一凛「全員能力に関する記述は消されているみたいね」 十一「みたいです」 一凛「あの水使い(ハイドロキネシス)と爆弾使いは更生院か。やっぱりって感じだけど…もう一人。アンダーって子は普通の会社に勤めてるみたいだけど…」 十一「先輩…静寂機関は普通の会社と言ってはいいか疑問に思われる会社なんです」 一凛「どういうこと?」 十一「静寂機関は能力研究を主に行っている会社なんですが黒い噂が多いんです」 一凛「黒い噂…」 ということはよくない話ということだ。 十一「噂…ではあるんですが能力者を被検体のモルモットとして扱い、使い捨てているとか。それに正確な情報はないんですがいろいろとそれ以外にもやばい連中とつるんでいるらしいとか」 一凛「ヤバイ連中ね…更生院の水使いと一緒にいたのをみるとその情報は正しそうね」 十一「『member(メンバー)』とも関係がありそうですね」 一凛「静寂機関を調べてみれば何かわかるかもしれないわね」 十一「まさか先輩…静寂機関に行く気ですか?」 バッ! 制服を脱ぎ、そそくさと着替え始める一凛。 一凛「そうね。それが一番手っ取り早そうだし」 十一「危険すぎます!」 一凛「でもこのまま何もしないわけにもいかないじゃない」 十一「それは…」 またリヴィエラたちが襲ってくる可能性もある。それに昨日の夜から行方不明な零軌の件もある。動かなければ事態は好転しない。 スチャッ! 帽子をかぶり変装完了!という様相で準備万端な一凛。 一凛「十一は治安維持委員なんだからこれ以上は足を突っ込めないでしょ。ここから先は私が行ってくる」 十一「でも…危険すぎます!」 一凛「大丈夫。やばそうになったら引き返すから。本当にやばい時は十一に連絡するし」 十一「…わかりました。無理はしないでくださいね」 十一はよくわかっている。一凛のことを止めても無駄だと。だから彼女は一凛のことをとめることはしない。 一凛「じゃあいってくるよ!」 バン! 部屋の窓を勢いよく開き、飛び出す一凛。 十一「先輩…気を付けて」 ~裳丹高校・学生寮入口~ ???「たしか…ここですよね」 学生寮の入り口に立つ人物。その腰には剣を帯刀している。 ???「え~と、とりあえず行ってみますか」 寮に入ろうとするが… 警備員「待て!ここは裳丹高校の生徒以外立ち入り禁止だ!」 警備員に止められる人物。 ???「えっ!そうなんですか!そんなこととは知らず申し訳ありませんでした!」 ぺこぺこと頭を下げる人物。 警備員「それに武器を持っているな。いったい何の用だ?」 ???「ここに私の親戚が…」 ~裳丹高校・学生寮(十一の部屋)~ 十一「ん~~!!」 ぬいぐるみを抱きしめ、ごろごろと転がる十一。 十一「だめだ!先輩のことが気になって他のことに手がつかない!」 コンコン! 部屋をノックする音。誰かが十一の部屋を訪ねてきたようだ。 十一「はい」 返事をする十一。 ガチャ! 部屋の扉が開く。そこに立っていたのは… メルト「ひさしぶり十一(シィイン)!」 十一「メルト!?なんでここに?」 予想外の来訪者に驚く十一。 メルト「用事があってミストラルシティに来たんだけど、シィインもミストラルシティの学校に通っていたから会いたくて来ちゃった!」 グッ! 抱き合う二人。 十一「まさかメルトが来るなんて思っていなかったよ!元気そうでよかった!」 メルト「シィインもね!」 十一とメルトはともに魔導都市メルディア=シールの出身。二人は親戚関係なのだ。 十一「メルトの仕事のほうは順調なの?」 メルト「ん~…」 険しい顔をするメルト。 十一「メルトは昔からおっちょこちょいだからまた迷惑かけてるんじゃない?」 メルト「そんなこともあったりなかったりするんだけど…。それはさておき、ここに来た理由が仕事の関係なんだよね」 十一「ミストラルシティに?なんで?」 メルト「メルディア=シールでちょくちょく問題があって私の仕えているガオミン様がいないと解決できなくてさー。この街にガオミン様がいるはずで探しに来たんだけれど…」 十一「あ~。そうなんだ。メルトのことだからミストラルシティの地図とかも見ないで急に飛んで来たんでしょ?」 メルト「そうそう!それで路頭に迷ってる感じで…シィインが通っている学校にたまたまたどり着いてよし!と思ってきたのが今ってことなんだよね」 頭に手を当てバツが悪そうに笑うメルト。 十一「やっぱりメルトだね。そんなところだと思ったよ。私にそのガオミンって人を探すのを手伝ってほしいんでしょ」 メルト「話が早くて助かる~!そうなんだよ!」 十一「いいよ!」 メルト「ありがと~シィイン!」 十一「でもただとはいかないよね」 メルト「といいますと?」 十一「ちょうど私も頼みごとがあってさぁ。メルトにならできるから聞いてくれるかな?」 メルト「交換条件か。いいよ!ガオミン様を探すのを手伝ってくれるならなんでもやるよ!」 十一「じゃあ私のお願いは…」
https://w.atwiki.jp/16seiten/pages/696.html
大きな紙袋を抱えて、ギデオンは枯れ葉の 絨毯を踏みしめながら歩いていた。 黄色い紙袋には赤い幾何学模様と子供騙しな 動物の絵がプリントされていて、ほのかに 甘い香りを漂わせる。 向かう先にはこぢんまりした託児所があった。 青い屋根の平屋と小さな庭があり、中心に 大きな栗の木が木陰を作っていた 「先生は留守だぞ」 ギデオンの足下で声がする。 「クールじゃねぇ!コイツの格好全然 クールじゃねぇよぉぉぉ!!」 「変質者だな」「間違いない」「確保だな」 ギデオンの膝の高さほどのところに顔が 集まった。縁側で拾った栗を数えていた こども達だった。 「お前らコレの匂いに釣られて来やがったな」 年長組の女の子が、ピンときたようで、 「園長先生のお知り合いなの?」と聞いた。 こども達の胸には、花の形に切り抜かれた ビニール製の名札が光っている。 下の名前は男女それぞれ様々だったが、奇妙 なことに姓が皆そろって『木下』なのだ。 「・・・・・・ショウちゃん?」 品のいい老婦人が、ギデオンに話しかけた。 手にはギデオンと同じ袋を抱えていた。 「木下先生、ご無沙汰しています」 門には『おおきなくりの木の下園』とあった ギデオンこと木下正一と木下園長は縁側に座り、 昔話に花を咲かせていた。 木下ミヅエ園長は、この 『おおきなくりの木の下園』で40年間、 身よりのないこども達を引き取り育てている。 ここで暮らすこども達は、引き取り手が 現れるまで皆、園長の名字である木下を 名乗っていた。 ギデオンは10歳までをここで過ごした。 「ベビーカステラ、憶えてくれてたのね」 「俺らにとっちゃ、母の味ッスから」 二人が抱えていた袋の中身はベビーカステラだった。 木下園長は外出した帰り、必ずベビーカステラ を買って帰った。こども達は、内心、ベビーカステラ をそれほど好きではなかったが、園長先生不在の 寂しさから解放される喜びがそれに勝っていた。 以来、園のこども達はベビーカステラを心待ちに するようになった。 「あの子とは連絡取ってるの?ホラ、兄弟みたいに 仲良かったじゃない、ええと・・・」 その問いに、ギデオンの顔が張り詰める。 「・・・・園長先生もご存知ありませんか、 アイツの行方・・・・」 「えぇ・・・・何も・・・・」 「そうスか・・・・」 表情にただならぬものを感じた木下園長は それ以上聞かなかった。 こども達はベビーカステラをすっかり平らげ 庭を走り回っていた。 鬼ごっこと称したイガ栗投げ攻撃を這う這うの 体で振りきって、ギデオンは園を後にした。 十六聖天となった時から、危険が及ぶまい と名を偽り、ここには二度と足を踏み入れない であろうと思っていた。 しかし、カイザーの言葉に、同じ時を分かち合った 『友』の影を見出したギデオンは、恩師に 問わずにはおけなかった。 一週間前・・・・・ 「メガネザル」 「いい加減名前で呼んで下さいカイザー『兄さん』!!」 エース・ザ・フォーカードとの死闘から生還した際、 介抱と称してナナエルの太股を執拗に撫で回して以来、 ギデオンは兄カイザーに睨まれていた。 「我々が対峙した憎き男・・・・・・奴の 能力は私の眼をもってしても捉えられなかった」 どんな小さな「前触れ」も逃さぬはずのカイザーの 絶殺視が、ナナエルに伸びる縛鎖を捉えなかった。 鎖が出現した瞬間も、大気は波一つ立てず静止していた。 電子、微粒子、量子変位の痕跡すら無かった。 「奴の能力は空間転移ではなく次元移送、つまりお前の 能力と同じではないのか?」 ギデオンの背中を冷たいものが伝う。 「・・・・・心当たりがあるんだな」 「どなたをお探しかしら?」 白スーツの男が、陽炎のように現れた。 「・・・・変わったわねショウちゃん、 なぁにその格好、全然似合わないわよ」 その男は、ウェルドバングの兄妹を痛めつけ、 次郎の一刀に伏した男。 「カマ野郎の知り合いはいないと思ってたんだがな」 その男は、エース・ザ・フォーカード。 邂逅 ギデオン・トリプルプレイ・グランドスラム 後編に続く
https://w.atwiki.jp/new2souennokanntai/pages/351.html
トップページ イベント攻略 [部分編集] 報酬 勝利回数 1 VeryHard ★5 J・トーヴィー Extreme ★6 J・トーヴィー [部分編集] VeryHardの編成 敵戦力:35000 陣形:梯形陣 重油消費:30 時間・天候:夜・雪 敵構成 : 戦艦、潜水、潜水、潜水、重巡、駆逐 敵旗艦技 : 無敵の耐久力Ⅳ(HP +20%) 敵戦艦戦技 : クリーンショット 技能 : 火災鎮火Ⅴ 敵重巡戦技 : プレジデントガード、駆逐艦ヲ邀撃ス 技能 : 敵駆逐戦技 : 幸運の風、宵闇の狩人、爆雷広域散布Ⅴ 技能 : 敵潜水戦技 : 雷兵の術中、ブレイク・ロスト、潜特型ノ奇襲、艦隊のワルツ、悪夢の始まり、反逆の雷 技能 : 損傷修理Ⅴ 未分類技能 : 火力上昇Ⅴ、装甲上昇Ⅴ、雷撃回避率強化Ⅴ、命中上昇Ⅲ、雷撃会心上昇Ⅲ Extremeの編成 敵戦力:70000 陣形:梯形陣 重油消費: 時間・天候:夜・雪 敵構成 : 戦艦、潜水、潜水、潜水、重巡、駆逐 敵旗艦技 : 無敵の耐久力Ⅳ(HP +20%) 敵戦艦戦技 : 熟練提督の直感、深海を貫く撃鉄、クリーンショット 技能 : 敵重巡戦技 : プレジデントガード、駆逐艦ヲ邀撃ス 技能 : 敵駆逐戦技 : 幸運の風、宵闇の狩人、爆雷広域散布Ⅴ 技能 : 敵潜水戦技 : 雷兵の術中、ブレイク・ロスト、潜特型ノ奇襲、艦隊のワルツ、悪夢の始まり、水雷乱舞、反逆の雷 技能 : 未分類技能 : 装甲上昇Ⅴ、雷撃上昇Ⅴ、対潜上昇Ⅴ、命中上昇Ⅴ、戦技発動上昇Ⅴ、速力上昇Ⅲ、 ↓コメント等 名前 Extreme勝てない。あの高速潜水艦、どうやってやっつければいいのでしょうか? - 名無しさん (2019-01-05 10 24 44) ガチャで石を売りつける作戦ですかねw・・・まぁ、大淀さんとかいればまだ何とかなる木もするけれど水雷乱舞で装甲が無意味になるからHP上げるか雷撃下げるかできないと殴り合いしかなくなるのが - 名無しさん (2019-01-05 21 41 20) そうなんですよねー。夕張の牽制発動しても、クリーンショットで一掃されてしまうの繰り返しですね。 - 名無しさん (2019-01-06 12 03 42) いいなぁ、夕張。まともな軽巡がないから基本的に弱体しようがなく正面から受けきらないといけないんですよね。神通-かく乱の20%でも投入したら少しは変わるのか誤差なのか。 - 名無しさん (2019-01-06 17 56 58) リトライ祭りの果てに結局、軽巡なしの44915でしのぎきった・・・疲れた - 名無しさん (2019-01-08 21 22 58) 閲覧数 今日: - 昨日: - 合計: -
https://w.atwiki.jp/new2souennokanntai/pages/413.html
トップページ イベント攻略 [部分編集] 報酬 勝利回数 1 VeryHard ★5 原忠一 Extreme ★6 原忠一 [部分編集] VeryHardの編成 敵戦力:34662 陣形:梯形陣 重油消費:30 時間・天候:夜・晴 敵構成 : 軽巡、戦艦、重巡、軽巡、駆逐、潜水 敵旗艦技 : 王国の栄光(速力 +30%・装甲 -30%) 敵戦艦戦技 : 艦隊の防壁、不沈の黒城、 技能 : 敵重巡戦技 : 護衛巡航陣、前進する蛮勇、 技能 : 敵軽巡戦技 : 鈍足狩りの矢、対空牽制防御、荒神雷華、 技能 : 敵駆逐戦技 : 強襲連撃、不知火連雷 x2 技能 : 敵潜水戦技 : 崩壊の痛撃、、 技能 : 未分類技能 : 雷撃上昇5、装甲上昇5、対潜上昇5、戦技発動上昇3 Extremeの編成 敵戦力:82029 陣形:梯形陣 重油消費:30 時間・天候:夜・晴 敵構成 : 軽巡、戦艦、重巡、軽巡、駆逐、潜水 敵旗艦技 : 王国の栄光(速力 +30%・装甲 -30%) 敵戦艦戦技 : 艦隊の防壁、不沈の黒城、甦兆の黒鋼 技能 : 敵重巡戦技 : 護衛巡航陣、前進する蛮勇、歴戦の護り 技能 : 敵軽巡戦技 : 鈍足狩りの矢、対空牽制防御、荒神雷華、雷華無双 技能 : 敵駆逐戦技 : 強襲連撃、不知火連雷 x2 技能 : 敵潜水戦技 : 崩壊の痛撃、、 技能 : 未分類技能 : 雷撃上昇5、装甲上昇5、対潜上昇5、戦技発動上昇3 ↓コメント等 名前 閲覧数 今日: - 昨日: - 合計: -
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/6373.html
かいこう 収録作品:デュープリズム[PS] 作曲者:仲野順也 概要 イベントシーンや1部のボス戦で流れるBGM。 ルウ編のクレアのテーマBGMの「クレアとの絆」やイベントシーンのBGM「回想」で使われたメロディーが組み込まれている。 短いフレーズを繰り返すシンプルな構成ながら、透明感のある美しい音色とリズム感のある軽快なテンポが魅力的。 CMでも「デュープリズムのテーマ」とメドレーでにアレンジ版が使用されるなど、本作の代表曲の1つとして人気が高い。 具体的にどういう場面で使用されているかというと、ルウ編・ミント編共々初めて湖水の遺跡へ来たイベントで使用。 ピンチに陥っている主人公をルウ編ではミントが、ミント編ではルウが助けに来るという形勢逆転的なシーンであり中々燃える。 またミント編ではドールマスターとの戦闘でも使われ(ルウ編では未使用)、戦闘前の衝撃的(?)な真実もあって印象深い。 そしてルウ編・ミント編共にエピローグのラストシーンで使用。ストーリーの大団円を飾った曲にもなった。 特にルウ編のエピローグでは、ようやくクレアと再会を果たした喜びを噛み締めるようなルウの心境と非常にマッチしている イベントの曲としてはそれほど使われる回数は多くは無いが、どれもクライマックスシーンと呼べる場面で流れるため記憶に残りやすい。 使用された場面(ルウ編) 湖水の遺跡でのミントが救出してくるシーン エピローグラストシーン 使用された場面(ミント編) 湖水の遺跡でのルウが救出してくるシーン ドールマスター戦 エピローグラストシーン 過去ランキング順位 第3回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 507位 第4回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 198位 第5回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 171位 第6回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 206位 第7回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 297位 第8回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 197位 第9回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 228位 第10回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 388位 第11回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 423位 第12回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 259位 第13回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 672位 第14回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 904位 第16回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 855位 みんなで決めるスクウェア・エニックス名曲ベスト100 96位 第2回みんなで決めるスクウェア・エニックス名曲ベスト100 52位 みんなで決める初代プレイステーションBGMベスト100 38位 みんなで決める1990年代の名曲ランキング 64位 サウンドトラック デュープリズム オリジナル・サウンドトラック
https://w.atwiki.jp/kyojin-ogasawara/pages/395.html
1 :叫ぶ木佐貫の会 ◆ymyX5acaZM :2010/01/28(木) 22 52 43.86 ID 7nLOdjJL マイルが貯まる貯まる、笑いが止まらない。 友達のゴリラーマン(43)がそんなことをつぶやいていたっけ。 巨人小笠原は過去を懐かしみながら今日も除草剤を撒いている。 桑外も大松もホクホク顔。剃刀の切れ味も良好とくればなおさらだ。 こんな幸せがいつまでも続けばいいのに…とオナニーをしながら猫を焼いて食べるのもおつなもの。 先日、ローマンエンパイアとアナル事務総長が結婚したらしい。それもまた運命。 流れなかったあかちゃんマンを性的にもてあそぶ毎日はどっかへとんでいってしまった。 唐突にコンタクトレンズが外れてあたふたしたあの頃。すき焼き、いくらかかったっけなあ? 3 :風吹けば名無し:2010/01/28(木) 22 54 52.62 ID aVPRU7kv 変態度 ★☆☆☆☆ 基地外度 ★★★☆☆ 不謹慎度 ☆☆☆☆☆ 死亡度 ☆☆☆☆☆ 通報度 ☆☆☆☆☆ 小笠原度 ☆☆☆☆☆ 総合評価 D http //live23.2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1264686763/
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/1432.html
2 :ぽち:2012/12/04(火) 06 17 48 憂鬱ギアス 第三話 邂逅 彼女は不機嫌だった 「彼」に接触しようとこの国に入国したのはいいが、地面を踏みしめたか否かというタイミングで拉致されてしまったのだ。 いまさら純潔なんぞ気にするほど初心なネンネではないが弄ばれるのを楽しむ趣味はない 基本自由というか勝手気ままを本性とする彼女は、他人の意思で一箇所に足止めされているという事実が気に入らないのだ。 いくら時折差し入れされるピザが美味であってもこれはちょっと・・・・・ほんのちょっと気に入らない それにしても日本人という生き物の食い物に関する執着は偏執狂と呼ばれるに値するレベルだ まあピザが美味いのはとても良い事なのだが ピザが美味い、この世にこれ以外気にすることなどありはしないのだかr・・・・・・違う違う! おのれ日本人め美味なピザでこの私を惑わすとはなんと邪悪な! この悪行はこの美味なピザをもう数枚食わせる程度では償いきれんぞ! もう数十枚食わせる事では償えるかもしれんが なんか思考がおかしな方向に向かっているな 違う違う、わたしが考えねばならないのは美味なピザの事だけで・・・・・・・ などと迷走する彼女の前に一人の、黒髪の少年がドアを開けて姿を現した その姿を見てようやく彼女は自分を取り戻す そうだ自分は悪くない、この美味なピザが悪いのだ 「ようやく会えたな まさかお前のほうから来てくれるとは思わなかったぞ、ルr「違うな!間違っているぞ魔女よ!」 はあ?」 「今貴様が言おうとした事、今貴様が考えている事の全てを俺は否定させてもらうぞ!」 3 :ぽち:2012/12/04(火) 06 21 03 「まず今の俺はルルーシュ・ヴィ・ブリタニアではない。 日本に帰化してルルーシュ・小鳥遊と名乗っている」 「そ・・・・・その苗字はなぜかわからないが猛烈に拙いと感じるぞ 何故か判らないがミジンコが良いとか言い出しそうだ」 「何故か判らないなら放って置いてもらおう ナナリーにも好評だ。 しかし「小鳥が遊ぶ」と書いて「鷹がいない」と読むとは日本語とは奥が深い。 そして次の否定だ お前は俺が何も知らないと思っているだろうがそれなりには知っている 例えばとある奴隷女が『優しいシスター』に『愛される能力』を与えられた事を」 「!」 「その『ギアス』がどのような効力を持っていたか、そして『能力』が十分『育った』所で『優しいシスター』が 奴隷女に何をしたのかを俺は知っている」 「貴様・・・・・・・・」 「そしてあのロールケーキ頭が何をしようとしているのかも知っているぞ」 「お前は・・・・・一体・・・・・・」 「そして最後の否定だ 俺は・・・・・・・もうすでに童○ではない!」 「なんだってぇ!!!!!!」 彼女は自分の立っている床が崩れていくのを感じていた。 それどころか自分がまっすぐ立っているのか上か下か、横か斜めか曲がっているのかいないのか、それすら判らなくなってきていた。 自分の足元にある自分の影 この世に生まれ出てもっとも身近だった存在がぐるぐると回り始め確固とした存在でなくなっていく。 なり響くピアノの音がカスケードのごとく高音律から低音律へと流れ落ちていく 何時しか己が跪き床に手を着いていることすら気がついていなかった。 「いや、オチに使っておいてなんだがそこまで衝撃受けるようなことか?」 「馬鹿な・・・・・・・・お前の○貞はこの私が食うのだと、産着に包まれてマリアンヌに抱かれるお前を見たときに決めたというのに・・・・・・・」 「帰ってこいよおーい」 「落ち着いたか」 「ああ で、尋ねよう お前は何を知っている?どうやって知った?」 4 :ぽち:2012/12/04(火) 06 22 49 「答えよう、『コード』を持つ永遠の魔女よ まあただ単に『教えてもらった』だけだがな ちなみにマオはすでに処分したそうだ あいつのギアス能力は秘密を知られてしまう事が極めて危険な彼らにとって致命傷と成りかねんそうだ」 「・・・・・・そうか で、『教えてくれた』のは誰だ?」 「『夢幻会』 お前も聞いたことがあるだろう この『転移日本』の頂点に立つ存在」 「賢人政治なる珍妙な政治形態の源たる連中と聞くが」 「・・・・・・彼らはこの『転移日本』にも他の世界から転移してきた存在だというのだ そして彼らの世界では俺がお前の契約者、共犯者としてブリタニアに戦いを挑み、どのような苦難を経て どのような選択の果てに愚かで、あまりにも愚かで、そして惨めで無様な勝利を得たのかが物語として存在していたそうだ」 「何を言うかと思えばそんな戯言を」 「『アーカーシャの剣』、『Cの世界』『嘘のない世界』他に何を言えば信じる?」 「お前・・・・・・・」 「『雪がどうして白いか知っているか?...自分がどんな色だったか忘れてしまったからさ』 お前のキメ台詞だそうだな」 「・・・・・・・・・」 「俺は彼らが『上位次元観測体』とでもいうべき存在と仮定している 彼らの目的は知らんが(はっきり言って萌えだのなんだのは擬態だろうしなぁ)少なくとも人の精神と魂を、そして誇りを侮辱するものではない そしてこの世界への『転移』は彼らにとっても意図しないものであることは間違いない」 「そいつらについては判った 理解したとはいえんが そしてお前は何を望む?何がしたい?」 「『アーカーシャ計画』の否定だ 嘘が正しいとは言わないが方便というものもあるし見栄ってものもある ただただ嘘を否定するのは偏狭すぎて人間そのものを否定するに等しいだろう」 「判っているのか?それはマリアンヌを殺すというのに等しいのだぞ」 「判っている だが『大事なものは遠ざける』というのは根本的にやはりおかしいし ・・・・・・・・・・母上はもう死んだ 死んだんだ 母上は死んだから死んだのだ 死者を蘇らせるなど、滅んだ国を取り戻そうとするに等しい行いだ ……そうだ。やりなおしなんか、できない。 死者は蘇らない。起きた事は戻せない。そんなおかしな望みなんて、持てない だから魔女よ 手を貸せ 契約なぞしない ギアスなぞいらない ただ・・・・・・・・ただあのふたりを否定するために・・・・・・・・手を貸せ 俺は・・・・・・・・・・・・・・・・・・その行いが間違っているとしても・・・・・・愛してくれた父上と母上を・・・・・・・・・・殺す」
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/578.html
揺れる片の眼 悲を呼ぶ邂逅!(後編)◆6lyiPawAAI 伊達軍の馬――通称馬イク――は恐るべき速度で北上を続けていた。 死した小十郎より感じた匂いに欲望――有り体にいえば性欲――を抱いた馬イクは 馬上の人たるヴァンの意向を一切無視してある人物へ一直線に向かっていた。 「お前、もうちょっと優しく走れねえのか!?」 固執した欲望に付き合わされる方はたまったものではなかった。 疲れを知らぬ馬イクの無謀走行は馬上の人間を大きく揺らす結果となっていた。 ――――我慢なされよ。目標にはあともう少しで着きまする故。 「本当か!? 案外早いもんだな」 暢気に語るヴァンだが、馬イクの言葉は全くの嘘。 馬イクの言う「目標」とは匂いの元の美女(美穂子)である。 健気にもそれ以降、文句を一切言わないヴァンには涙すら禁じえないものがある。 そして舞台はC-4。 3エリアほど離れていたはずの距離はわずか30分ほどで埋まろうとしていた。 これが欲望のなせる業か……。 ――――見えた!! 馬イクはGN粒子のおかげで視力も強化されていた。 その瞳は走る先の開けた場所へ。 行く手には立っている人間が男1人少女1人、馬が1頭、その上にも少女1人。 それぞれの様子を接近しながら見る。 馬上の少女について、馬イク。 ――――うむ、中々の美少女。拙者としてはもう少し育ってくれれば申し分ないな。 馬について、馬イク。 ――――貴様は許さん! 何故お前は美女に乗られているというのだ!! 立っている男について、馬イク。 ――――男はどうでもいい! ……なんか見覚えがあるような。いや、目の錯覚だろう。 立っている少女について、馬イク。 ――――こ れ だ ! ! 馬イクはついに匂いの元の少女を探し出した。 見れば、予想通りの美女、いや美少女である。馬イクにとってもドストライク。 ――――外見レベル、ターゲット確認。突入開始!! 真っ直ぐに突っ込む馬イク。 自分の願いが届くと信じて。 それを迎え撃つは2人。 奥州筆頭・伊達政宗とブルーアイズレイニーデビル・福路美穂子。 両者の思惑を乗せて、双方はぶつからんとしていた。 ◇ ◇ ◇ 今こそ別れんとした政宗と美穂子は彼方より迫るものに身構えていた。 「こんな場所でpartyが始まるなんてな! 福路美穂子、下がってな!!」 「はいっ!!」 政宗が前に立ち、美穂子は後方に下がる。 一応、美穂子もいざと言うときのために刀を構える。 態勢を整える頃には敵がすぐそこに迫っていた。 「……馬!?」 「チッ、どんなcrazyな馬だ、ありゃあ!」 馬を操るに長けた政宗はもとより、自らも馬を駆っていた美穂子にもその異常さが分かる。 ……早すぎるのだ。およそ山を登ってきている速度とは思えない。 普通、馬はあんな無茶して走らない。また、走らせない。 無茶させて使い物にならなくなったら意味がないのである。 というか、見た感じだと馬上の人間は馬を制御できていないような気がする。 つまり、馬が暴走しているのだ。 (それにしても、なんだろう。この悪寒……) 美穂子は向かってくる馬がどことなくこちらを舐めるように観察しているように見えた。 生理的に受け付けないというか、極端にいえば気持ち悪かった。 「福路美穂子、来るぜ!! Are you ready girls!?」 「大丈夫です!!」 「All right!! いい返事だ!!」 すでに敵との距離は数メートル。 もう数秒後には激突する。 政宗は六爪から一振り抜いて構える。 「俺のこの場での初陣だ。派手なpartyにしようぜ!!」 その言葉と共に放たれる政宗の斬撃。 それは正しく必殺の一撃。 だが、その一撃は外れる。 いや、”届かなかった”。 馬イクは正面の男からの殺気を感じるや否や 左の両脚を強く踏み合わせて強引に右へサイドステップした。 その馬とは思えない動きを前に、政宗の一撃は空振った。 「本当にcrazyな馬だぜ!!」 返す刀で馬イクの方向へ振るもこれまた空振り。 さらに加速するその姿を見やると、そこには騎手の姿がない。 「!! 上か!?」 「いってぇ~……!!」 「何!?」 馬から跳んで攻撃するのは政宗の世界では日常茶飯事。 なので、それを警戒して空を見上げるが何もなし。 それどころか、背後の方から声が聞こえたので振り返ると数メートルほど離れた場所に2人倒れていた。 なんと馬イクはサイドステップの際に乗っていた荷物(ヴァン・小十郎)を振り落とし、加速を果たしたのだ。 倒れている2人からは殺意というものが一切感じられない。 ならば、本当にあの馬が暴走しているだけだというのか。 「Shit! あの馬は何がしてえんだ!?」 再び振り向く政宗の目に映ったものは美穂子に襲い掛からんとする馬イクの姿であった。 (あの馬の狙いは福路美穂子か!? しくじった!!) 政宗は迎撃せんと走り出すものの、時すでに遅し。 馬イクはすでに美穂子の眼前まで迫っていた。 「福路美穂子ぉー!!」 政宗の叫びもむなしく、戦いに決着は着く。 ――――もらったぁー!! 政宗を出し抜いた馬イクは後ろを顧みず、ひたすら美穂子へ迫った。 あの男はともかく、この少女は無力のはず。 無力な美少女を愛でる事はこの馬イクの最も好きな事のひとつなのだ……!! だが、美穂子は無力ではなかった。 その左腕に宿った悪魔の力は美穂子を一般人の領域から大きく逸脱させていた。 美穂子は刀を左腕に持ち替える。 利き腕ではないのだが、右で持つよりも働くだろうと感じたためである。 それと同時に蒼き右眼を開眼。その観察力で迫る馬イクを見やる。 身の危険を感じるため、本気を出さざるを得なかった。 ――――好きどぅあぁぁぁぁぁぁ!! 馬イクは美穂子を押し倒すつもりで前脚を美穂子の両肩に向ける。 それと察した美穂子は身体を低く屈め、左手に持った刀を地に平行に構えた。 ―――ドゴォ!! そんな音が辺りに響いた。 瞬間、無音が世界を包む。 この状況で誰が音を発するのか。 ――――う。 正解は馬イク。 馬イクの目的は少女を押し倒し、■■する事だった。 だが、それは成功しなかった。 それどころか…… ――――‘*#?=$¥*+!!!!!!! 声にならない声をあげる馬イク。 たまらず、横転する。 目は白目を向き、口からは泡を吹き、身体の各部が痙攣していた。 いったい何故このようなことになったのか? 「ヒュ~♪ 容赦ねえな、福路美穂子」 政宗は見た。見てしまった。 美穂子が左手に構えた刀で馬イクの急所を強打した所を。 つまり、男にとって最も大事な部分である。 男としてはなんとも肝を冷やすべき場面であったが、 政宗はこれも自業自得だろうと深く考えない事にした。 「ごめんなさい。なんだか、身の危険を感じたもので」 「Ha! ha! 謝る必要はないと思うぜ? むしろ、よく切り捨てなかったと感心するところだ」 「いえ、さすがにそこまでは……」 美穂子がそこを切り捨てなかったのはせめてもの慈悲と言える。 とはいえ、レイニーデビルで強化された左腕での一撃。 そのダメージは絶大である。 喰らった馬イクは不憫なほどにのた打ち回る。 「そもそもよく見りゃ、あれはうちの馬だ。 あんな節操のねえ馬だとは思ってなかったんだがな。 となれば、うちの不始末だ。すまなかったな、福路美穂子」 「あ、頭を下げるほどのことじゃないですから!!」 「いや、ケジメはきっちりつけておきてえ」 政宗はあの馬の成れの果てが伊達軍の馬であることを悟った。 戦国に生きる者として刀と馬を見極める審美眼というものは持っていて当たり前である。 ましてや、それが自分の愛用していたものであれば、なおさらの事。 そんな自分の馬が粗相をしたとなれば、それは政宗の面目を潰す事と同じ。 政宗が美穂子に頭を下げたのもそういった理由である。 (俺が頭を下げる羽目になったんだ。その分、きっちり躾けてやらねえといけねえよなぁ?) 政宗はそんな事を考えながら、馬イクの方を見やる。 馬イクの受難が始まる事は想像に難くない。合掌。 「しかし、福路美穂子。あんたのその右眼は……」 政宗のその言葉に美穂子はハッとした様子で右眼を隠す。 「なんで隠すんだ?」 「いえ……この右眼を見られる事に、あまり良い思い出がないもので」 「さしづめ異端分子とみなされ、忌み嫌われたって所か?」 「……はい」 政宗も自分が独眼であるので、そこら辺の機微には理解がある。 「気にすんな……とは軽々しく言える事でもねえだろうが、もう少しその眼を誇ってもいいと思うぜ?」 「誇る……? この右眼をですか?」 美穂子にとっては思いがけない政宗の言葉。 最早、常時まぶたを閉じている事に違和感が無いほどに隠し通してきたこの蒼い右眼。 自分自身にとってこれほど捨ててやりたいと思ったものは無い。 「ああ。うちの馬とやり合った時のあんたの右眼を開いた後の動きは結構なものだったぜ? ありゃ、使い時の見極めと自信がないとできないもんだ」 「……そんなものでしょうか」 政宗ほどの武芸者ともなれば、構えを見た時にどこが自然でどこが不自然であるかぐらい簡単に分かる。 先ほどの美穂子の動きを見ると、右眼を開けた後の落ち着き振り、淀みない動きが気になったのだ。 「あんたには頼れる長所がある。こんな場所で生き抜くにはそれほど嬉しい事はないと思うがな」 「……それでも私は」 「ま、俺が言っておきたいのはそれだけだ。You see?」 「はい。その、ありがとうございます」 美穂子を慰めるのとは別に政宗には気が付いたことがあった。 (『竜の右目』が守った女の右眼は常人とは大きくかけ離れたものってか。 ……笑えねえjokeだな、こりゃ) もしや、この出会いに何かしらの意味があるのか。 そう考えもするが、どうせ意味のない思考だと切り捨てる。 「さて、あっちでいつまでも倒れてる奴に喝を入れてやるか」 「あ、はい」 政宗らは倒れている人間のもとに向かう。 すなわち、『不死身のヴァン』の所へと。 ◇ ◇ ◇ 「なんだなんだ、なんだってんだ?」 ヴァンにとっては晴天の霹靂のような出来事だった。 馬の言葉に従って揺られてみれば、いきなり地面に叩き落される結果となった。 とっさに受身を取ってダメージは回避したものの、身体は転がりに転がって土まみれになった。 本当にこの辺りにダンがいるのかと思って辺りを見回してみるが、どこにもいるような気配が無い。 騙しやがったなという気持ちであの馬を探してみると、何故か横たわってビクンビクンと震えていた。 ……なんとなく気の毒になったので、怒りをぶつけるのを止めた。 その場にいたらしい人間の様子も探るが敵意はなさそうなので、ヴァンはそのまま寝転がっていた。 (俺、何やってんだろうな……) ヴァンは空を見上げながらそんな事を思った。 変な玩具で遊んでみたり、変な馬に騙されてこんな所に来てみたり、思えばロクな事をしてなかった。 これもカギ爪の男を殺して目標が無くなった影響だろうか。 有り体に言えば、腑抜けてしまった。 今やダンを探す事以外何もやる気にならない。 そのダンの所在も目下不明。 この殺し合いという状況下で、ヴァンは流されているだけだった。 (さすがにこんなのは駄目すぎるだろ) さっさと自分の身の振り方を考えておきたい。 とはいえ、とにかくダン。ダンを見つけないことには話にならない。 (また宇宙開発局とかいうのを目指すか) 手がかりがない以上、それらしい所を訪ね歩くしかない。 馬に騙されて遠回りしてしまったが、ヴァンはまた宇宙開発局を目指す事にした。 (その前に一応、あの2人に話を聞いておくか) 視線をめぐらせると、人がこっちに近づいてくるのが見えた。 ヴァンもまた地面との抱擁から離れるように立ち上がった。 ◇ ◇ ◇ 政宗らが倒れているヴァンに近づくと、ヴァンもまた立ち上がって近づいてきた。 「お目覚めかい?」 「まあな。いい寝心地って訳にはいかなかったけどな」 「Ha! そりゃそうだ」 初っ端から軽いjokeで相手の様子を見る政宗。 ヴァンは特に考える事も無く、返答に応じた。 お互いの第一印象はまずまずと言ったところだろうか。 「それで、あんたはあの馬に何をやらせたかったんだ?」 「そりゃこっちが聞きたい。あの馬の言葉に従ってみれば、この始末だ」 話し始める政宗とヴァンに美穂子も近づく。 ヴァンから返ってきた言葉に引っかかるものがあったので、自分も会話に参加することにした。 「馬の言葉って……あの馬、喋るんですか?」 「そんなはずねえ。あれはただの馬のはずだ」 美穂子の問いに政宗が答える。 政宗や幸村のような人外が蠢いているような世界でも馬は普通。 少なくとも、政宗自身は喋る馬を見たことはない。 「いや、本当に喋るんだっての。今もほら、独り言でも言ってるんじゃないか?」 その言葉を聞き、政宗と美穂子は蠢く力もなくなった馬イクに近づき、半信半疑で耳を傾ける。 ――――女、怖い……女、怖い……。 哀れや哀れ。 よもや抵抗などすまいと思っていた女性からの思わぬ反撃によって 大ダメージを受けた馬イクはすっかり女性恐怖症になってしまっていた。 なにはともあれ、本当に喋っている事に驚愕する政宗と美穂子。 「Crazy…!! 本当に喋ってやがる。これも主催の連中の仕業かよ」 「こんなことが出来るなんて……主催者の力に限りはないのかしら」 改めて主催者の脅威を思う2人。 しかし、馬イクは主催の力で喋るようになったのではなく、GN粒子によって覚醒したものである。 ともあれ、馬イクの異常さを見届けた後、政宗らは再度ヴァンの目の前に戻る。 「あんたら、ダンを知らないか?」 「ダン? 何だそれは」 「ダン……男の人、ですか?」 ヴァンはダンについて簡単に説明した。 自分の呼びかけに応じて出てくるはずの相棒が出てこないという事も含めて。 「中に乗って戦う兵器ねぇ……覚えがねえな」 「ごめんなさい。私もそんなものは見たことがありません」 「そうか。まあ、そう簡単に見つかるとは思ってなかったけどな」 ここにきて、最初に出会った女が確か制限がどうのとか言ってたのを思い出した。 その制限とやらが本当に掛かっているとすると、そう簡単に見つけ出す事はできないんじゃないか。 そんな風に考えたのだった。 「そうだ、名前が分からないと不便ですから、自己紹介し合いましょう。 私は福路美穂子。あっちで気絶してるのは平沢唯ちゃんです」 「奥州筆頭・伊達政宗だ。頭に刻んでおきな」 「俺はヴァン。『不死身のヴァン』って今は呼ばれてる」 「『不死身のヴァン』ねえ。大層な名前なこった。 そういや、あの馬にはもう一人乗ってただろ。そいつはどうしたんだ?」 「ん? ああ、あいつはあの馬が乗せていくって言ってな。 どうも、知り合いらしい。もう死んでるが」 ヴァンは倒れている人間に親指を向けてそう語った。 その時、政宗に電流走る。 伊達軍の馬の知り合いならば、その人間もまた伊達軍の人間であるはず。 伊達軍でこの場に来ているといえば、自分と……。 「……」 「あの、伊達さん?」 無言で死体に近づく政宗になにやら胸騒ぎを感じた美穂子はそれに続く。 そして死体の傍。その死体はうつぶせだった。 だが、その特徴的な髪型、服装は政宗のよく知るところであり、美穂子もまた知るところであった。 「なんで……なんでここに片倉さんの」 「Shut up!! まだ顔を見たわけじゃねえんだ」 「……はい」 顔を見ていないとはいえ、2人にはこれが片倉小十郎であることはもう分かりきっていた。 それでも、顔を見るまで断じなかったのは死を認めたくなかったからなのか。 はたまた、他の理由からか。 なんにせよ、ここで政宗はその死体をひっくり返し、顔を見た。 「……小十郎」 「片倉さん……!!」 死した片倉小十郎は守るべき主君と散る直前に守った少女との再会を果たす。 それは運命の悪戯なのか。 混乱する2人をよそに放送の時刻は迫っていた……。 【C-4/北西/一日目/昼、放送直前】 【伊達政宗@戦国BASARA】 [状態]:健康 [服装]:眼帯、鎧 [装備]:六爪@戦国BASARA [道具]:基本支給品一式(ペットボトル飲料水1本、ガーゼ消費)不明支給品1(武器・確認済み)、田井中律のドラムスティク×2@けいおん! [思考] 基本:自らの信念の元に行動する。 1:小十郎……!! 2:円形闘技場(D-4)にいるという光秀を討ち取る(相手が相手なので単身で挑みたい) 3:小十郎の仇を取る。 4:主催を潰す。邪魔する者を殺すことに抵抗はない。 5:信長、光秀の打倒。 6:ゼクス、一方通行、スザクに関しては少なくとも殺し合いに乗る人間はないと判断。 7:戦場ヶ原ひたぎ、ルルーシュ・ランペルージ、C.C.に出会ったら、12時までなら『D-6・駅』、 その後であれば三回放送の前後に『E-3・象の像』まで連れて行く。 8:馬イクを躾けなおす。 [備考] ※信長の危険性を認知し、幸村、忠勝とも面識のある時点。長篠の戦いで鉄砲で撃たれたよりは後からの参戦です。 ※長篠で撃たれた傷は跡形も無く消えています。そのことに対し疑問を抱いています。 ※神原を城下町に住む庶民の変態と考えています。 ※知り合いに関する情報をゼクス、一方通行、プリシラと交換済み。 ※三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、信頼出来る人間が集まる、というゼクスのプランに同意しています。 政宗自身は了承しただけで、そこまで積極的に他人を誘うつもりはありません。 ※政庁で五飛が演じるゼロの映像を見ました。映像データをスザクが消したことは知りません。 ※スザク、幸村、暦、セイバー、デュオ、式の六人がチームを組んでいることを知りました。 ※荒耶宗蓮の研究室の存在を知りました。しかしそれが何であるかは把握していません。 また、中野梓の遺体に掛かりっきりで蒼崎橙子の瓶詰め生首@空の境界には気付きませんでした。 ※小十郎の仇(ライダー)・浅上藤乃の外見情報を得ました。 ※中野梓が副葬品(金銀・宝石)と共にB-3付近に埋葬されました。 ※宝物庫にはまだ何らかの財宝(金銀・宝石以外)があります。 【福路美穂子@咲-Saki-】 [状態]:前向きな狂気、恐怖心の欠如、健康だが心音停止 [服装]:血まみれの黒の騎士団の服@コードギアス、穿いてない [装備]:レイニーデビル(左腕)、大包平@現実 [道具]:支給品一式、童子切安綱@現実、燭台切光忠@現実、中務正宗@現実、雷切@現実、和泉守兼定@現実 [思考] 基本:唯ちゃんを守る 1:片倉さん…… 2:主催者を殺す。ゲームに乗った人間も殺す。 3:一段落したら神様に祈る場所(C-5)かギャンブル船(B-6)に向かう 4:ひとまず魔法と主催の影を追う。この左腕についても調べたい 5:力を持たない者たちを無事に元の世界に返す方法を探す 6:対主催の同志を集める。その際、信頼できる人物に政宗から受け取った刀を渡す 7:阿良々木暦ともし会ったらどうしようかしら? 8:張五飛と会ったらトレーズからの挨拶を伝える 9:トレーズと再会したら、その部下となる? [備考] 登場時期は最終回の合宿の後。 ※ライダーの名前は知りません。 ※トレーズがゼロの仮面を被っている事は知っていますが ゼロの存在とその放送については知りません ※名簿のカタカナ表記名前のみ記載または不可解な名前の参加者を警戒しています ※浅上藤乃の外見情報を得ました ※自分が死亡もしくはそれに準ずる状態だと認識しました ※織田信長の外見情報を得ました 【黒の騎士団の服@コードギアス】 黒の騎士団発足時に井上が着ていたコスチューム 超ミニスカ 【レイニーデビル@化物語】 魂と引き替えに三つの願いを叶える低級悪魔。 自らの意志は持たないが、所有者の表の願いの裏に潜む願いすらも叶えようとする。 叶えることが不可能と判断した場合、契約を返上する。 なお、福路美穂子の肉体は既に死亡しているが契約により生かされている状態である。 また、何らかの理由でレイニーデビルが去った場合、福路美穂子は死亡確定となる。 福路美穂子の願い 表1:平沢唯を守る 裏1:主催者を殺す 【伊達政宗から渡された宝刀】 どれもが名の知れた業物。国宝級のものもある。政宗は自身に必要な数だけ宝物庫から精選した。 その後、政宗から美穂子の手に渡り、対主催の目印として使われる予定。 【大包平@現実】 童子切安綱とともに日本刀の最高傑作として知られる。岡山藩主の池田家の重宝。国宝。 【童子切安綱@現実】 銘 安綱 酒呑童子の首を刎ねた刀とされる。大包平とともに日本刀の最高傑作として知られる。安綱は伯耆国の刀工。国宝。 【燭台切光忠@現実】 伊達政宗がこの刀で家臣を斬った勢いで、そばにあった燭台も切れたことが由来。 【中務正宗@現実】 本多忠勝(本多中務)が所持していたことから。国宝。 【雷切@現実】 立花道雪(戸次鑑連)が雷または雷神を斬ったと伝えられる刀。 【和泉守兼定@現実】 土方歳三の愛刀。会津11代兼定が松平容保に従い上洛し、京都で鍛えたもの。 柾目鍛に五ノ目乱の波紋を焼き、当時の拵がついている。昭和40年6月9日、日野市指定有形文化財となる。 【ヴァン@ガン×ソード】 [状態]:健康、ダンを奪われた怒り [服装]:黒のタキシード、テンガロンハット [装備]:ヴァンの蛮刀@ガン×ソード [道具]:基本支給品一式、調味料×大量、徳用弁当×6、1L入り紙パック牛乳×5 [思考] 基本:ダンを取り戻す 0:その死んでる奴、お前らとも知り合いなのか? 1:また宇宙開発局を目指す 2:機械に詳しい奴を探す 3:向かってくる相手は倒す 3:上条当麻を探して殴る 4:主催とやらは気にくわない [備考] ※26話「タキシードは明日に舞う」にてカギ爪の男を殺害し、皆と別れた後より参戦。 ※ヴァンは現時点では出会った女性の名前を誰一人として覚えていません。 ※死者が蘇生している可能性があることを確認しましたが、結論は保留にしました。 ※馬イクに騙されていることに気付きました。 【伊達軍の馬@戦国BASARA】 [状態]:イノベイターの兆し、急所の強打による全身痙攣 [服装]:なし [装備]:傷ついたゲイボルグ(メタファー) [道具]: [思考] 基本:マジですいませんっした!! 0:女、怖い…女、怖い… 1:痛い…マジ痛い… 2:筆頭がいたような気がする…でもそれどころじゃない… [備考] ※バイクのハンドルとマフラーっぽい装飾類を失くしました。見た目では普通の馬と大差ありません。しかし、色々な意味で「馬イク」です。 ※主催の調教の効果消失。乗せる人間をある程度選ぶようになりました。 ※GN粒子の影響下において意思の交信が可能です。こちらが伝えようと思ったこと以外は相手に伝わりません。可能領域・限界時間については不明です。 ※GN粒子の影響で身体に変化が起きました。少なくとも身体能力や新陳代謝は向上しています。 ※女性によって急所に大ダメージを負った事で女性恐怖症になりました。 ◇ ◇ ◇ 澪ちゃん、ムギちゃん……私、わかんないよ。 どうして私を殺そうとするの? 皆で笑いあって過ごしたあの毎日は何だったの? 酷いよ……こんなのってないよ……。 皆で頑張ろうって思って集まった船井さんもみほみほも死んじゃった。 私はどうすればよかったの? ねぇ、教えて……誰か私に答えを教えてよぉ……。 ―――少女の眠りは未だ覚めず。 外部の情報も全く知覚せず、その心身は休息の中にある。 そして時計の針は短針長針共に真上に差し掛かろうとしていた。 【C-4/北西/一日目/昼、放送直前】 【平沢唯@けいおん!】 [状態]:健康、気絶中 [服装]:桜が丘高校女子制服(夏服) [装備]: [道具]:武田軍の馬@戦国BASARA [思考] 基本:みんなでこの殺し合いから生還! 1:私はどうすればよかったんだろう…… 2:妹を探す。でもどんな状況にあるかはあんまり考えたくない…… 3:澪ちゃんにまた会ったらどうしよう…… 4:魔法かあ……アイスとかいっぱい出せたらいいよね…… [備考] ※東横桃子には気付いていません。 ※ルルーシュとの会話の内容や思考は後の書き手さんにお任せ ※浅上藤乃と眼帯の女(ライダー)の外見情報を得ました 時系列順で読む Back 揺れる片の眼 悲を呼ぶ邂逅!(前編) Next JUST COMMUNICATION 投下順で読む Back 揺れる片の眼 悲を呼ぶ邂逅!(前編) Next JUST COMMUNICATION 165 揺れる片の眼 悲を呼ぶ邂逅!(前編) 伊達政宗 181 贈る言葉 165 揺れる片の眼 悲を呼ぶ邂逅!(前編) 平沢唯 181 贈る言葉 165 揺れる片の眼 悲を呼ぶ邂逅!(前編) 福路美穂子 181 贈る言葉 165 揺れる片の眼 悲を呼ぶ邂逅!(前編) ヴァン 181 贈る言葉 165 揺れる片の眼 悲を呼ぶ邂逅!(前編) 伊達軍の馬 181 贈る言葉
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/8212.html
152 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2016/11/16(水) 23 05 56.94 ID Auj8f3Pa0 デーレデーデデー(刹那からガンダム・アスタロトへエンブレムターン) 一方、ダリル・ローレンツは居酒屋で運命的な出会いを果たしていた!! ???「あの、隣の席いいかな?」 ダリル「ああ…どうぞ。」 ???「………」 ダリル「あの…何か?」 ???「その義手…あんた、ダリル・ローレンツだろ?」 ダリル「どうして俺の名を…君は一体?」 アルジ「俺はアルジ・ミラージ。しがない傭兵さ。あんたと同じで俺も義手なんだ」 ダリル「そうだったのか…」 アルジ「あんたの事は噂で聞いてる、ガンダム家のイオ・フレミングとドンパチやってるって」 ダリル「………」 アルジ「良かったら、イオの始末…俺にも手伝わせてくれ。奴の乗ってるガンダムが 俺の家族を殺したガンダムかもしれないからな」 ダリル「アルジ、申し出はありがたいけど…あいつは俺がこの手で殺すべき相手なんだ。 だから、気持ちだけ受け取っておくよ。」 アルジ「そっか、じゃあしょうがないな」 ダリル「それと…君の家族の仇が見つかる事、俺も祈らせてもらうよ」 アルジ「…ありがとう」 という事で義肢繋がりでダリルとアルジを会わせてみた。 これを機にヴォルコやリアリナのお嬢、ハクリ兄妹の出番も増える事を願う
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/233.html
黒紅!偶然の邂逅 ◆SDn0xX3QT2 『五分以内にそこから退室してくれ』――その言葉に従い扉を開け一歩踏み出した先で、彼は信じられない物を見た。 そこにいたのは一人の女性。 問題はその服装だ。 細いひもで肩から吊り下げられたような薄い布。胸の谷間は隠れていないどころかむしろ強調されている。 丈も短く、腰に巻かれた別の布との間から覗く白い肌。 腰に巻かれた布も小さな物で、下には露わになった太腿が見えた。 「は、は、は……破廉恥でござるッ!!」 叫ぶと同時に慌てて女性に背を向ける。 彼の名は真田幸村。戦国乱世を生きる武将である。 幸村は、こんなに露出度の高い女性を未だ嘗て見たことがなかった。あまりの衝撃に混乱する。 だがそれでも、なんとか心を落ちつけようと努め、そして背後の女性の様子を窺う。 そこで幸村は気づいた。 この女性には、気配が、無い。 恐る恐る振り返る。 そこには先程と同じ女性が、先程と "全く同じ状態で" 存在していた。 「これは……絵でござるか?」 肌、特に胸の谷間は極力視界に入れないよう気を付けながら慎重に見てみれば、それは生きた人間ではない。 本物と見紛うほどによくできた一枚の絵。 幸村よりも400年ほど先の時代を生きる人間の言葉で表現すれば、 『キャミソールとミニスカートを着た女性の等身大ポスター』がそこにはあった。 「もしやこれは異国の服……異国の女子は皆、このような、は、破廉恥な姿を……」 たとえ絵であろうとも、破廉恥な姿であることに変わりはない。 何かに打ちひしがれたような気持ちのまま、ポスターから視線を外す。 そして改めて周囲を見渡して――幸村は再び驚愕した。 灰色に固められた地面。 等間隔で建てられた柱には、いちばん上に火とは異なる灯り。 道の両脇には見たこともない形の建造物がずらりと並んでいる。 時代が違えば、至って普通のどこにでもありそうな住宅街の風景も、 コンクリートも街灯もプレハブ住宅もなかった時代の人間である幸村にとっては全てが未知のものだった。 「ここは異国でござるか……とすれば、《まほう》とは異国の妖術やもしれぬ。 もしや、あの人間の入った四角い板を壊すことができなかったのも、妖術であるが故のこと……」 少し腫れた右手を見ながら、幸村は思い返す。 一方的に押し付けられた殺し合い。 人質を取っていることを仄めかす卑劣なやり口。 得体の知れぬ方法で首を飛ばされた少女。 幸村は止めようとした。 だが、それは叶わなかった。 壁に取り付けられた四角い板―― モニター ――は、殴っても蹴っても壊れることはなく。 事は目の前で起こっているというのに、その場へと行くことさえできず、ただあの狭い部屋で吼えることしかできなかった。 「この《ばとるろわいある》なるものは、某にとって戦ではござらぬ。 真に戦うべき相手は、遠藤といんでっくすなる二人組。 某、必ずやあの二人を倒し、人質を解放して見せまする。待っていてくだされ、おやか――あああああっ!! まだ名簿の確認をしておらぬとは、なんたる不覚ッ!!」 慌ててデイパックの中を漁る幸村。 本当はあの部屋を出て真っ先に名簿を確かめるつもりだったのを、いろいろと衝撃を受け過ぎてすっかり忘れていたのだ。 取りだした封筒を乱暴に開け、中を確認する。 異国人と思われる名前が少なからず混じった名簿の中に、主である武田信玄の名は無い。 名簿に名前が無いということは、人質となっている可能性を示している。 「お館様があのような者どもに不覚を取るとは思えぬが、しかし相手は妖術の使い手。何があってもおかしくはないでござる。 それに名簿に載っておらぬ参加者であるやも……まずはお館様がどこにおられるか確かめねば……なっ! これは!?」 武田信玄の名はなかったが、幸村の知る名が名簿にはあった。 第六天魔王・織田信長。信長の家臣である明智光秀。そして、伊達政宗に本多忠勝。 「伊達殿は長篠で受けた傷が癒えぬ身。それに本多殿はあの時、某をかばって―――」 ―――捜さねば。 お館様を。伊達殿を。本多殿を。他にもこの地にいるやもしれぬ、某の知る者達を。 幸村は名簿をデイパックに突っ込んで走り出した。 時間は無駄にできない。 知っている。主である武田信玄は勿論、伊達政宗も本多忠勝もかなりの強者。そう簡単に殺されるようなことはない。分かっている。 それでも幸村の足は止まらない。 ひたすらに捜し回る。闇雲に走り続ける。 それまでの路地よりも道幅の広い通りに出た時だった。 幸村が背後に人の気配を感じたのは。 次の瞬間にはもう、首筋に冷たい刃の感触があった。 「死にたくなければ、動かないでください」 静かに告げる声。 若い男のものだ。 狂気も覇気もない。一切の感情が抜け落ちたかのようなその声に、幸村はひとこと、答えた。 「断るでござる!!」 叫ぶと同時に身体を捻り、おそらくそこにあるであろう刃物を持った手を狙う。 だが、そこに相手の手はなかった。 腕が空を切る。 そこにいたはずの人物とは、既に5メートル以上の距離。 一瞬にして幸村との間に距離をとった相手は、偶然か意図的か、街灯の真下に立っている。 それは、癖の強い茶色の髪をした、年齢も体格も幸村とそう違わない青年だった。 身に纏うマントは、肩から腰辺りかけては濃紺、それより下から足元までが深緋の布でできている。 金の刺繍と暗い赤の石が作る模様は、まるで人の目のよう。 青年の、木々の葉を思わせる緑の瞳は、僅かな驚きをもって幸村を見つめていた。 「某、このような場所で死ぬわけにはゆかぬ!」 「……それは、自分も同じです」 青年の手の中で刃が光る。握られているのはサバイバルナイフ。 その見慣れぬ形の刃物に、幸村は注意を向ける。 この地は幸村にとっての軍場ではない。だから、相手を殺す意思はない。 目的は自分の身を守ること。その為には、武器を奪い動きを封じることができれば十分だ。 「――――参る!!」 幸村が地面を蹴る。 狙いは刃物を持った相手の右手。その一点のみ。 小手先の駆け引きなどしない。真っ直ぐに青年へと突っ込んで行く。 が、その視界は黒に覆われた。 青年が幸村に向け、身に纏っていたマントを投げたのだ。 「姑息な!!」 怒りと共にそのマントを払い落とす。 開けた視界の中に、青年の姿は既に無い。 「後ろでござるか!」 気配を感じ振り返る幸村。 そこにあったのは予想していなかった光景。 幸村の視線の先――青年は、空中で回転、していた。 防御の為、咄嗟に構えた両腕に衝撃と痛みが走る。 重ねられた回転による遠心力が乗せられた蹴り。その威力はかなりのものだ。 とはいえ、幸村にとっては決して防ぎきれないものではない。青年の蹴りに耐え、相手の動きが止まった一瞬を狙う。 攻撃に転じた幸村が拳を繰り出す。 しかし、手応えはあまりない。 幸村が青年の蹴りに対してしたのと同じように、青年もまた両腕で幸村の拳を防いでいたのだ。 更に青年は、衝撃を逃す為、後方へと跳ぶ。 二人の距離が、また、開いた。 ――――速い。 幸村は認めざるを得なかった。 目の前の青年は強い。少なくともその速さは自分よりも上。 相手の動きを止めればいいなどという甘い考えで勝てる相手ではないということを。 そして、それと同時に幸村はあることに気づく。 青年の手にあったはずの刃物が、無くなっているのだ。 刃物だけではない。肩に掛けられていたデイパックも、青年は持っていなかった。 マントを脱いだ青年は幸村にとって見慣れぬ形の服を着ていたが、その服の中に武器を隠し持てるとも思えない。 「待たれよ!!」 幸村は叫ぶ。 その声に応じるように、次の動作に移ろうとしていた青年が動きを止める。 幸村は今まで、この青年は自分を殺すつもりなのだと思っていた。 だから己の身を守る為に戦った。 だが、もし目の前の青年に自分を殺そうという意図はないのだとすれば――――幸村には、戦う理由が無い。 「我が名は真田源次郎幸村!! 某は《ばとるろわいある》なるものを是としてはおらぬ! お主を殺すつもりも無いでござる!!」 二人の視線がぶつかる。 訪れる静寂。 先に構えを解いたのは、緑色の瞳をした青年のほうだった。 「自分に従っていただけるのであれば、これ以上の攻撃はしません」 「某は既に、この身命を賭してお仕えする主を定めた身。その要求には応じられぬ」 「命令ではなく、依頼、という形であれば?」 「何をでござるか?」 「……こちらの話を聞く意思はある、と?」 「勿論でござる。して、お主の名は?」 幸村が問う。 短い沈黙の後、青年は静かに答えた。 「――――自分はナイトオブゼロ、枢木スザクです」 ◇ ◇ ◇ 「くるくる殿」 「枢木です」 「くるるる……」 「………」 「……くるるぎ、殿。本当にかたじけない」 住宅街の一角にある駐車場。 その片隅に、幸村とスザクは向かいあって座っていた。 スザクに対して深々と頭を下げる幸村の右手には湿布が貼られ、その上から包帯が巻かれている。 包帯は幸村のデイパックに入っていた基本支給品。湿布はスザクが幸村をみつける前に調べた民家にあった物。 幸村の右手が腫れていることに気づいたスザクが自ら治療すると申し出たのだ。 何故こんな怪我をしたのかと訊いて返って来た答えが「人の入った板を殴った故」だったのには苦笑せざるを得なかったが。 そのスザクはといえば、幸村と対峙した時に投げたデイパックとサバイバルナイフを回収し、 ナイトオブゼロのマントを再び身に纏っている。 「くるくる殿」 「枢木です」 「枢木殿」 「なんですか?」 「本当に某、枢木殿には何と礼を言ってよいか」 「そんなにお礼を言われるようなことをした覚えはありませんが」 改めて頭を下げ礼を述べてくる幸村に、スザクは困惑する。 謙遜ではなく本当に、こんなに頭を下げられるようなことをした覚えはないのだ。 どちらかと言えば頭を下げるべきは、突然背後からナイフを突き付けるような真似をした自分の方だろう。 謝る意思は無いが、謝るべきことだろうという自覚は有る。 「いや、某、枢木殿に教えていただかなければ、この でいぱっく なる物の中身を確認することも 地図や でばいす を見ることも無いまま、ただ走り回るだけでござった。 よしんば見たとしても、『しょっぴんぐせんたー』や『ほーる』など某は知らぬ故、 ここで枢木殿から聞けたことは幸運と思っておりまする」 そう言って、幸村は再度スザクに頭を下げる。 確かに、スザクは幸村にデイパックの中身をきちんと調べるよう指摘した。 地図に記載された施設がわからないという幸村に、自分の分かる範囲内で教えもした。 怪我の手当てもしてやったが、それらを全て合わせても、ここまで礼を言われるようなことではない。 そもそも慣れていないのだ、スザクは。 他人から感謝され、それをストレートに表現されるということに。 「して枢木殿。枢木殿の目的は主である るるーしゅ殿とお仲間の しーつー殿を捜すことと、 この島より脱出する術を見出すこと、でよいのでござるか?」 「はい」 「先程申した通り、某も人を捜しておりまする。枢木殿には恩義もある。この幸村、協力は惜しみませぬ!」 「……え?」 「何を驚いているのでござる? 枢木殿の望みが人を殺めることであれば引き受けることはできぬが、主を捜すことであればお断りする理由がござらぬ。 某も主を持つ身。主を案じる想いは同じと思うておりまする!」 幸村の言葉にスザクは戸惑った。 今のスザクは神聖ブリタニア帝国第99代皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの騎士、ナイトオブゼロ。 世界の敵であると言っても過言ではない。 このゲームの参加者全員から憎まれ、恨まれ、命を狙われることも覚悟していた。 そんな自分に、自らの意思で協力するなどという人間がこの島にいるとは、スザクは思っていなかったのだ。 だからこそ途中に立ち寄った民家でみつけたナイフを使い、相手を脅すという手段に出た。 幸村はブリタニアなどという国は知らないとは言っていた。 モニターやショッピングセンターも知らないというから、本当に名前の通り戦国時代の武将なのかと考えもしたが、 戦国武将が素肌にライダースジャケットなどという格好をしているはずがない。 幸村の態度は嘘をついているとは思えなかったが、現代の人間ならば世界中のどこに住んでいようと ブリタニアを知らないわけもなく、まして日本人であればナイトオブゼロとなった自分を知らないなんて有り得ないのに。 それなのに、幸村はあっさりと、スザクに協力することを自らの意思で快諾したのだ。 そのうえ「主を案じる想いは同じ」と言われ、スザクの戸惑いは更に強くなる。 ―――同じわけがない。 スザクが幸村に名簿に知っている名が無いのか訊ねた時、 幸村は伊達政宗や織田信長、明智光秀、本多忠勝という名と共に、名簿には名前の無い己の主、武田信玄のことを話した。 熱く語るその様に、幸村の信玄への敬愛と忠誠心は本物だとスザクは感じた。 スザクとルルーシュの間には、そんなものは存在しない。 騎士と皇帝という立場にはあるが、それさえも表面上のものだ。 あるのは、約束。 ゼロレクイエムのその日まで、スザクはルルーシュを守る。 それは忠誠心でもなければ友情とも違う。 殺す為に、守るのだ。 たとえ、どんな手段を用いても。 「枢木殿!」 スザクがハッと顔を上げる。いつの間にか考え込んでしまっていたらしい。 幸村の方を窺えば、特にこちらの態度を気にしている様子は無い。 それにしても―――― 似ている、と思う。 幸村の声は、ジノの声に。 ジノ・ヴァインベルグ。 金髪を三本の三つ編みにした奇抜な髪形と、人種の差を考慮してもひとつ年下とは思えない恵まれた体躯。 シャルル・ジ・ブリタニアの騎士として共に名を連ねた嘗ての同僚。 過剰なスキンシップをもって、ナンバーズの自分を差別することなく受け入れたナイトオブスリー。 もし、ほんの少しでも何かが違っていれば、今も仲間として共に戦っていたかもしれない。 友達と呼び、もしかしたら親友と呼ぶこともできていたかもしれない。 だが、そうはならなかった。 自分から、離れた。 切り捨てた。 裏切って、傷つけて。 戦場で敵同士として対峙した時、他のラウンズは殺してもジノだけは殺さなかった。 だがそれは、友情や優しさなどという綺麗な感情では、たぶん、ない。もっと利己的で醜い想いだ。 きっとジノは助かってよかったなどとは思っていない。 ジノだけではない。 多くの人を裏切った。傷つけた。殺した。 今までも。そして、これからもまだ、殺すのだ、きっと。 「某、枢木殿にお願いしたき事がござりまする」 「……なんですか?」 「もし枢木殿が槍をお持ちであれば、某に譲っていただけぬかと」 「槍?」 「如何にも。某の槍はいつの間にか奪われ、この でいぱっく の中にも入っておらず」 「槍は持っていませんが、もし、これでいいなら――」 スザクはデイパックを開け、自分のランダム支給品のひとつを取り出した。 「おお! これは!!」 幸村が感嘆の声を上げる。 スザクが取りだしたのは、銀色をした二本の棒だった。 「物干し竿です。ステンレス製の」 「某に、いただけるのでございますか!?」 「はい」 幸村は立ち上がり、早速スザクから物干し竿を受け取ると、両手に一本ずつ持ち構えを取った。 そして、試しに回してみる。 「使い勝手は異なるが、長さは某の槍とほぼ同じ! 助かり申した。かたじけない、枢木殿!」 「自分には使い道はありませんから、お役に立つのであれば」 「しかし、ただ一方的にいただくわけには参りませぬ。代わりにこれを受け取ってくだされ!」 そう言って幸村がデイパックから取り出しスザクに差し出したのは、日本刀に見える物。 だが、見た目は日本刀でも、実際は刀ではない。 幸村の支給品確認に付き合ったスザクは知っている。 これは銃だ。 『レイ・ラングレンの銃』――柄に見える部分に銃口があり、鞘に見える部分が弾倉だと説明書には書かれていた。 「さして殺傷力のない物干し竿と交換するには、この武器は強すぎると思いますが」 「構いませぬ。枢木殿にはいろいろと教えていただき、手当てまでしていただいた恩もござる。 それに某には、このような西洋式武具は扱えぬ故」 「……危険だとは、思わないんですか?」 「何をでござる?」 「知り合ったばかりの自分に、こんな武器を渡すことをです。自分が真田さんに刃物を向けてから、まだ30分も経たないのに」 「あれは主を想うが故のことだったのでござろう?」 その言葉にスザクは沈黙する。 違うのだ。 自分とルルーシュは、幸村が思っているような関係ではない。 「受け取ってくだされ。某は枢木殿に協力すると約束致した。その証と思うて下され」 幸村に真っ直ぐに見つめられ、スザクは差し出された銃を受け取る。 「……ありがとう、ございます」 「礼には及びませぬ。それよりも今は、この地にいる互いの主、そして仲間を捜すことが肝要。手分けして――」 「いえ。一緒に行きましょう」 「何故でござる? 二人で手分けして捜した方が早いはず」 「自分はまだ、貴方を信じていません。貴方がルルーシュを殺さないと、信じられない」 スザクの言葉に、幸村の表情が険しくなる。だが、それは一瞬のことだった。 「大切な主の命がかかっているとなれば、枢木殿が慎重になられるは無理ならぬこと。 分かり申した。しばし行動を共にし、某の言葉に偽り無きこと、確かめてくだされ! では、参りましょうぞ!!」 「どこへ?」 「お館様や るるーしゅ殿達を捜しながら、『敵のあじと』へ向かうでござる!!」 威勢よく答えるなり歩き出す幸村の後ろ姿を見ながら、スザクはゆっくりと立ち上がる。 そして、銃を持った右手を上げた。 銃口を幸村の背中に向ける為に。 ―――スザクは、思ったのだ。 スザクは、バトルロワイアルに優勝したからといって、願いを叶えて貰えるとは思っていない。 優勝した瞬間に首輪を爆破されてもおかしくないし、首輪を外せたとしても他の方法で殺されてもおかしくないと考えている。 仮に願いが叶うとしても、死者の復活、それだけは絶対に不可能だ。 C.C.という不死の存在をスザクは知っている。 だがそれでも。スザクは死者を蘇らせる力の存在を信じられない。信じる気もない。 "死なない"ことと"生き返る"ことは、スザクの中では決定的に違う。 人は、一度死ねば生き返ることはない。 それが、生であり、死だ。 だから、ルルーシュの命が僅かでも危険に晒されるようなリスクを、スザクは冒せない。 絶対にこんな場所でルルーシュを死なせるわけにはいかない。 ルルーシュは世界の為に死ななければならない。 ゼロレクイエムが為されなければ、これまでに自分達が生んできた犠牲の全てが無駄になってしまう。 それだけは何としても避けなくてはならない。 スザクは思う。 自分が今やるべきことは、目の前の人物が協力しあえる相手なのかを見極める為に行動を共にすることではない。 彼がルルーシュを殺さないと信じられないのなら。 ならば、スザクはそれを排除するだけだ。 それが、ルルーシュの剣である、僕の役目だ――――と。 スザクの構えた銃が、狙いを定める。 一発の銃声が、響いた。 引鉄を引いた次の瞬間スザクが見たのは、驚愕に見開かれた目を自分に向ける幸村の顔だった。 そして、その幸村の先に、弾丸によって穴の開いた壁。 「く、枢木殿………」 スザクは幸村に対し、淡々と答える。 「試し撃ちです。いざという時に弾が出ないのでは話にならない」 「そ、そうでござったか」 「信じるんですか?」 「どういう意味でござる」 「自分を狙って撃ったのだとは、思わないんですか?」 スザクのその言葉に、幸村は激昂した。 「何故でござるッ!!! 何故でござるか、枢木殿! 何故、某に己を疑わせようとするのでござる!!」 幸村の叫び。 その言葉に、スザクは理解した。 ああ、そうか。僕は、疑われたかったんだ――― 幸村はスザクに協力すると言った。 協力。それは、ある程度信用している相手に対して使う言葉。 自分でさえ信じられない自分自身を、幸村は信じた。 もう誰にも信頼されることなど無いと思っていた自分を、幸村は信じた。 それがスザクには辛かったのだ。 一方的に勘違いされたも同然とはいえ、実際には存在しない"主への想い"が理由であるから尚のこと。 血に塗れ、嘘に塗れ。 咎人である自分が、誰かから真っ直ぐに見つめられ本心からの協力を得られることが、赦せなかった。耐えられなかった。 恐怖で屈服させ従わせることよりも、純粋な気持ちでの協力が苦しい。 そんな自分自身の気持ちに気づいて、スザクは心の中で自嘲する。 「―――僕はさっき、貴方を殺せた。でも、殺さなかった」 スザクは告げる。 「きっと、これが僕の答えです」 言葉を紡ぐ。 「僕は、貴方がルルーシュを殺さないとは信じていない。もし貴方がルルーシュに危害を加えようとしたら、殺してでも止めます」 その言葉の向かう先は、幸村だけではない。 「でも、今は貴方を殺さない」 これはきっと弱さだ。迷いだ。……それでも。 「僕は……貴方を殺したくはない。だから――」 その先は言えなかった。言ってはならない。そう、スザクは思った。 「……某も、枢木殿に殺されたくはないでござる」 幸村が答える。 それが単純に言葉通りの意味だけでないことは、スザクにも伝わった。 「枢木殿と刃を交えるのも、御免蒙りたい。 某は、枢木殿から受けた恩義には必ず報いまする」 「あの、さっきも言いましたが、僕はそれほど大したことをした覚えは――」 「枢木殿にとっては大したことではなくとも、某にとっては大きなこと。では枢木殿、今度こそ参るでござる!!」 幸村は宣言し、再び歩き始める。 スザクに、背中を見せて。 スザクはその背中をしばらく見つめてから、手に持った銃をデイパックにしまうと幸村の後を追い、隣りに並ぶ。 「ところで、目的地は」 「先程も申した通り! 地図に書かれた『敵のあじと』へと、乗り込むでござる!!」 熱く宣言する幸村に、スザクは静かに言った。 「……言い難いんですが、『敵のアジト』って、真田さんが思ってるような場所じゃないと思います」 【E-7/住宅地/一日目/深夜】 【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュR2】 [状態]: 健康、「生きろ」ギアス継続中 [服装]: ナイトオブゼロの服 [装備]: [道具]: 基本支給品一式、レイ・ラングレンの銃@ガン×ソード、バタフライナイフ@現実(現地調達品)、湿布@現実(現地調達品)、 ランダム支給品0~2(確認済み) [思考] 基本: ゼロレクイエム完遂の為、ルルーシュ、C.C.と共に生還する (特にルルーシュを優先) 1: ルルーシュ、C.C.、名簿外参加者の中にいるかもしれないゼロレクイエムの計画を知る人間を捜して合流 2: ルルーシュに危険が及ぶ可能性のある要素は排除する 3: 確実に生きて帰る為の方法、首輪を外す方法を探す 4: しばらくは幸村と共に行動 [備考] ※ラウンズ撃破以降~最終決戦前の時期から参戦。 ※主催がある程度の不思議な力を持っている可能性は認めていますが、死者蘇生が可能という点は全く信じていません。 ※少なくとも、『真田幸村』が戦国時代の武将の名前であることは知っていますが、幸村が本物の戦国武将だとは思っていません。 【真田幸村@戦国BASARA】 [状態]: 健康、右手に軽い打撲(治療済み) [服装]: 普段通りの格好(六文銭の家紋が入った赤いライダースジャケット、具足、赤いハチマキ、首に六文銭) [装備]: 物干し竿(ステンレス製)×2@現実 [道具]: 基本支給品一式(救急セットの包帯を少量消費)、ランダム支給品0~2(確認済み) [思考] 基本: 『ばとるろわいある』なるもの、某は承服できぬ! 1: 武田信玄のことは何があろうと守る 2: スザクと共に行動、恩義に報いる為にも協力を惜しまない 2: 『敵のあじと』に乗り込む 2: 『敵のあじと』が自分が思っているものとは違うというスザクの指摘がどういう意味か分からないので確認する 2: 怪我をしている伊達政宗、名簿に記載されていない参加者の中にいるかもしれない知り合い、 ルルーシュとC.C.を捜す 2: 主催を倒し、人質を救い出す 2: これは戦ではないので、生きる為の自衛はするが、自分から参加者に戦いを挑むことはしない 2: 争いを望まない者は守る 2: 織田信長と明智光秀は倒す ※武田信玄が最優先であること以外、本人には優先順位をつけるという発想がありません。矛盾もありますが気づいていません。 [備考] ※長篠の戦い後~武田信玄が明智光秀に討たれる前の時期から参戦。 ※MAPに載っている知らない施設のうち、スザクにわかる施設に関しては教えてもらいました。 ※スザクとルルーシュのことを、自分と武田信玄のような主従関係だと勝手に思い込んでいます。 支給品解説 【レイ・ラングレンの銃@ガン×ソード】 レイ・ラングレンがいつも腰に挿していた、刀のようにも見える連射可能な銃。赤い鞘のような部分は弾倉。 相当数連射すれば床を撃ち抜いたりもできる。ヴォルケインを呼ぶのにも使用されていたが、本ロワ内では呼び出せない。 【物干し竿(ステンレス製)×2@現実】 その名の通り、ステンレス製の物干し竿。2本で1セット。 真田幸村の槍と長さはほぼ同じ。 時系列順で読む Back 正義のためなら悪となる Next 十人十職 投下順で読む Back 嫌悪 Next 十人十職 枢木スザク 068 HELLO!!/幸村、妖怪を退治せんとするのこと 真田幸村 068 HELLO!!/幸村、妖怪を退治せんとするのこと